不妊治療・・・まさか自分の身に起こることだったとは、本当に思ってもいませんでした。
これまで何の問題もなく、当然妊娠できると少しも疑ったことなどありません。
確かに40歳手前ということで年齢に対する不安はありましたが、それも「今妊娠しても高齢出産の部類に入っちゃうよね~。」なんていう暢気なもの。
まさかこんなに妊娠できないなんて、本当に考えていませんでした。不妊治療に関しても、本当はすごく抵抗感を持っていました。
産婦人科ってただでさえなんとなく敬遠していたのに、それがまさか不妊でお世話になるなんて・・・。
夫の両親にどんなふうに思われてしまうかとか、周りの目もすごく気になりましたし、治療を受けても駄目だったら・・・というネガティブな考えにも陥りました。
赤ちゃんが欲しいという気持ちが強いほど、不安な気持ちもまた強まっていくようでした。
とりあえず夫に、産婦人科で不妊検査を受けてきたことを告げました。
その話に対する夫の反応は、案の定といいましょうかあまり良いものではありませんでした。
最後に不妊治療を始めたいと言ったら、「本当に不妊治療をしないといけないの?」と半ばむっとしたように聞いてきたんです。
その言葉を聞いた時・・・何かがぷつっと切れたように、自分の中で押し込めていた悶々とした思いが溢れだして、もう止められなくなってしまったんです。
年齢に対する不安、周囲の視線、治療への不安、そして何より赤ちゃんが抱けないのではないかという恐怖。
そんなものが涙と一緒に止めどなく溢れました。
こんなに本音をさらけ出したのは、付き合っていた期間を含めて初めてだったのではなかったかと思います。だからこそ、夫も真剣に受け取ってくれたのでしょう。
「君がそんなに不安に思っていたなんて気づかなかった・・・。僕も君との子供が欲しい。僕と君の家族をつくるんだ。一緒に頑張ってみよう。」
長い夜でしたが、大切な日となりました。
子供をつくるには、どうしたって男性と女性の2人でなければできません。
不妊治療はこうしたら必ず次はこうなる、といった答えのないゴールが見えない根気のいる治療です。すれ違った思いのままで続けられるものではありません。
「家族をつくろう」
私たちは同じ目的に向かって、一歩を踏み出しました。